脳神経外科 医師インタビュー

患者さん一人一人に丁寧に向き合い、最善・最良の治療をご提供します

脳神経外科 部長
松野 太
脳神経外科の専門医としての責任と挑戦

脳は人間の意識や心と密接に関係する臓器です。治療は一刻を争いますし、遅れると重篤な後遺症が残ってしまいます。ですから、常にどうすれば患者さんのためになるのかを考えています。最善、最良の治療を患者さんに提供するのが、われわれの使命(mission)だからです。

医者になってから私は脳神経外科の専門医としてのスキルを身に付けようと、日本でも超一流と言われる先生たちのもとで精進して参りました。その中でオペレーターとしての技術だけではなく、もっと深いものが必要なことを実感しました。最新最善の診療を目指して挑戦し続けたいと思っています。

今でも心に残る患者さんからの「ひとこと」

かつて担当していた患者さんから、こう言われました。

「たくさんの患者さんを診察している先生にとって、私は何十人のうちの1人かもしれないけれど、私からすれば先生は1人だけです」。

その時、私は背後から打たれたような気がしました。そんなつもりはありませんでしたが、無意識のうちに診察をこなすようになっていたのでしょう。それ以降は可能な限り患者さん一人一人に対し、それまで以上に声を掛けて心配事や悩みを聞くように努めてきました。

患者さんの命を預かる責任を全うするためのチームづくり

患者さんから命をお預かりするということは、われわれを信頼してくださったのだと受け止めています。こうした患者さんの思いに対し、われわれは医療スタッフとチームをつくり、どのような治療をしていくのかを決め、戦略を立てます。
治療は医師だけで行うのではなく、チームで行うものだからです。患者さんにとって最善の結果を導くために、チームで全力を尽くしていきます。

2018年4月からは最先端の設備が整い、大学病院でやるような手術も当院で行うようになりました。すでに頭蓋底脳腫瘍の手術や、脳血管内手術を行っていますが、無事に終わって患者さんが目を覚ました時はいつも本当にうれしく、ありがたいと思います。

おかしいと感じたら気軽に受診を

脳の救急疾患なのにご家族が自家用車で病院に連れてくるケースがあります。なぜ救急車を呼ばなかったのかと思うことがあります。脳の病気は時間との戦いですので(Time is Brain)、もう少し早く連れてきて下さったら、早期に治療を開始して良くなったかもしれないのにと悔やまれるからです。

ですから、少しでもおかしいと思ったら、早めに来てほしいと思います。
患者さんにとっては何でもないめまいでも、精密検査をすると大きな病気が見つかることもあります。患者さんを断ることは絶対にありませんし、当院で対応できない場合は、信頼のおける先生をご紹介しますので、安心してお越しください。

Profile
松野 太(まつの ふとし)脳神経外科 部長

専門分野

  • 脳血管障害
  • 腫瘍性病変

経歴

  • 東京医科大学卒

専門医・認定医等

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会専門医
  • 日本脳神経外科学会指導医
  • WFITN(World Federation of International andTherapeutic Neuroradiology)会員
  • 医学博士

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