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日帰り手術について Day Surgery

痔核手術
痔核手術

Q. 痔とは?

一般に、痔には、いぼ痔(痔核)・きれ痔(裂肛)・あな痔(痔瘻)の3種類があります。非常に多くの方が悩んでいる疾患ですが、お尻という恥ずかしい部位の病気のために、なかなか病院へ行ったりできないのが実情です。

Q.どんな症状がありますか?

痔の種類によって、症状は異なってきますが、いぼ痔(痔核)では出血・突出・疼痛などです。きれ痔(裂肛)では排便時の激痛や出血、繰り返すと肛門の狭窄などきたします。あな痔(痔瘻)では膿・分泌物の排泄や膿がたまると膿瘍を作ります。大腸癌・直腸癌なども、出血など同様の症状を呈することがあり、痔を馬鹿にしていると大変なことになることもありますので、注意が必要です。また、出血が続いて貧血をきたしてしまう方もいます。

Q.どんな検査をするのですか?

一般的には、肛門鏡・直腸鏡という物を使用して、側臥位(横を向いてもらって)になって検査をします。麻酔薬の入ったゼリーを使用して行い、痔の状態を観察します。恥ずかしいと思われる方は、まず女性医師による診察をお勧めします。そのような検査のあとで、必要であれば大腸内視鏡などの検査を行うこともあります。

Q.痔核って何ですか?

外痔核
外痔核

痔核は、いぼ痔のことです。肛門の周辺には、内痔静脈叢と外痔静脈叢という2種類の静脈叢のクッションがあり、それらが、便秘などの刺激によって、大きくなって腫れてきた物を痔核といいます。内痔核は直腸側の内痔静脈叢にできた物で、大きくなると排便の際に、肛門の外へ飛び出したり、入ったりします。ひどくなると飛び出して入らなくなる、嵌頓という状態を起こすこともあります。また、外痔核は肛門側の外痔静脈叢にできる物で、血栓・血腫を形成して強い痛みを伴うことがあります。

Q.内痔核には、どのようは治療法がありますか?

内痔核には、4つの段階があります。(ゴリガー分類といいます。)

Ⅰ度 痔核が肛門内で膨らんでいるだけの状態です
Ⅱ度 痔核が排便時に外に飛び出してきます。
排便後は元に戻ります。
Ⅲ度 痔核が外に飛び出してきて、指などにて押し込まないと
元に戻らない状態です。
Ⅳ度 痔核が常に外に飛び出している状態です。

Ⅰ度内痔核 Ⅱ度内痔核
Ⅲ度内痔核 Ⅳ度

治療は、内痔核の程度・症状にもよりますが、保存的療法(手術しないで経過を見る)と手術・その他の治療法に分かれます。

Q.痔核の保存的療法を教えてください

保存的療法:生活療法と薬物療法があり、程度の軽い物が対称になります。

生活療法 痔の予防5ヶ条
  1. おしりを清潔にする。毎日、お風呂に入り おしりを温める
  2. 長時間の坐位など、同じ姿勢を防ぐ
  3. アルコール・刺激物は控えめにする
  4. 便秘・下痢をしない 自然な排便習慣を志す
  5. 医師に気軽に相談する
薬物療法 痛み・出血・炎症を和らげる坐薬・軟膏を使用します。
また、痔核の血流を改善するような内服薬を使用して経過を見ることもあります。

Q.痔核の硬化療法とは?

当院ではジオンという薬剤を使用して痔核を治療しています

痔核は静脈叢から出現します。したがって、痔に流れ込む血液の量を減らして痔核を小さくさせる方法のことを硬化療法といいます。当院ではジオンという最新の薬物を使用した治療を行える施設です。四段階注入法という特殊な方法で治療を行います。手術は局所麻酔で可能であり、切除する手術と違って、肛門の組織はそのままなので、侵襲が非常に軽い治療法といっても過言ではないといえます。治療の効果は1ヶ月ほどでゆっくりと改善していきます。もちろん、合併症などもありますので、担当医師とよく相談することが重要です。

硬化療法 硬化剤を注射器にて痔核内に注入。
局所麻酔で行います
硬化療法

Q.痔核のゴム輪結紮法

ゴム輪結紮法
ゴム輪結紮法
内痔核の手術法のひとつです。痔核の根元の血管にゴム輪をかけて虚血の状態にして、痔核を切除・消退させる方法です。大きな痔核には困難ですが、小さなものなら、これで充分治療できます。痛みなども最小限で可能であり、日帰りで手術可能です。

Q. 痔核根治術(ミリガンーモルガンの変法)とはどういう治療ですか?

当院では、ハーモニックスカルペルという超音波メスを使用して、痔核そのものを切除する手術です。内痔核・外痔核ともにこの方法で切除することが可能です。しかし、肛門の部位は知覚の神経が存在するために、術後、 1週間ほど排便時の疼痛が見られます。Ⅲ度・Ⅳ度の大きな痔核は、この治療で治すことができます。腰椎麻酔下に、日帰り手術で行うことができます。

超音波メスで、痔核そのものを切除します。
腰椎麻酔で行います
痔核根治術
硬化療法

Q.PPH手術(痔核吊り上げ手術)とはどういう治療ですか?

痛くない痔の手術として一般的に行われている方法です。痔核がⅢ度・Ⅳ度の大きなものから、更に進行して脱肛(肛門より脱出してしまう痔)・直腸脱に対しても有効な治療法です。手術は、特殊な自動吻合器を使用して、知覚神経のない直腸粘膜を円筒状に部分切除し、縫合する物です。その際に、痔核成分を吊り上げる形となり、痔核が消退してなくなる手術です。

脱出した痔核 上方に痔核を吊り上げます
脱出した痔核 上方に痔核を吊り上げます
円錐状に吊り上げた痔核を直腸粘膜ごと切除 残った粘膜を児童吻合器を使用し縫合して終了
円錐状に吊り上げた痔核を直腸粘膜ごと切除 残った粘膜を児童吻合器を使用し縫合して終了

Q.裂肛って何ですか?

裂肛
裂肛
便秘などにより、肛門が裂けることがあります。これを繰り返し起こして、裂けたところが潰瘍になる物を裂肛といいます。排便時の強い痛みが特徴です。また、出血することもありますが、どちらかというと紙に付着する程度のことが多いようです。しかし、慢性化すると、徐々に肛門が狭窄をきたして、便が細くなりでにくくなってしまうことがあります。また、肛門ポリープを形成することもあります。

Q.痔瘻って何ですか?

痔瘻
裂肛
下痢などの際に、肛門の内部の直腸との境(歯状線といいます)の部分のくぼみの部位に、最近感染を起こして、膿が徐々に肛門の筋層をとおり、肛門周辺に出口が出現した物を、痔瘻といいます。
出口部位からは、膿のたまった物や、便汁からの排液などの汚い分泌物が出てきます。また、出口がふさがることで、筋層内などに膿腫(膿がたまった状態)を形成することがあります。 痔瘻は、医師による治療が必要である病気と言えます。