外来担当表
脳神経外科
2024年10月
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 遠藤(純) |
廣畑 | 中口 | 遠藤(純) |
大木 | 戸根 10/5・19 小野田 10/12 |
午後 | ‐ | 戸根 予約制 診察14:00~ |
中口 | ‐ | 戸根 予約制 診察14:00~ |
‐ |
‐ | 廣畑 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
※青字の数字は医師が診療にあたる日です。
脳血管内治療専門外来
2024年10月
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | - | - | - | - | - | 戸根 10/5・19 |
午後 | - | 戸根 予約制 診察14:00~ |
- | - | 戸根 予約制 診察14:00~ |
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※青字の数字は医師が診療にあたる日です。
概要
特発性正常圧水頭症とは
特発性正常圧水頭症idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus : iNPH
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- 病態
- 水頭症とは、何らかの原因で脳脊髄液が異常に増える病気です。
水頭症の中でも、特発性正常圧水頭症(iNPH)は高齢者になってから発症し、過剰に増えた脳脊髄液の影響で、様々な症状が現れます。特発性正常圧水頭症(iNPH)は症状の進行が緩除であることから見逃され、「歳だからしょうがない」と放置されているケースも多い病気です。
また、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病と誤診され、誤った治療がなされているケースもありますので、正確な診断が必要です。
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- 症状
- 歩行障害、認知機能の低下、尿失禁の3つの症状を特徴とします。
歩行障害を認める割合は約90%、認知障害は約80%、排尿障害は約60%とされ、3つの症状がすべて揃うのは約60%といわれています。
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- 診断
- 3つの症状から特発性正常圧水頭症を疑い、頭部CT検査、頭部MRI検査などによる画像診断、歩行テスト、認知機能検査、髄液排除試験(タップテスト)などを行ないます。
これらの診断により、治療によって症状の改善が見込まれるかを総合的に判断します。
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- 治療
- 現在、治療効果が認められているものは、髄液シャント術という手術治療のみです。
カテーテル(管)を体内に埋め込み、過剰に溜まってしまった髄液を腹腔などへ排除することで脳への圧迫を解放し、髄液循環や脳神経機能の改善を施す治療法です。手術時間はおよそ1時間程度と比較的侵襲の少ない手術です。 -
<髄液シャント術>
※当院では脳を直接傷つけない「L-Pシャント術」も実施しております。
症状の改善としては、個人差はあるものの、歩行障害は約80%、認知症は約70%、尿失禁は約50%程度の方が改善し、介護が軽減するケースも多く見られます。
iNPH.jp ホームページ
特発性正常圧水頭症(iNPH)をさらに詳しく知りたい方は下記URLまで。
https://inph.jp/
脳神経血管治療について
脳神経外科部長 戸根 修
脳神経外科部長として、2022年4月に赴任いたしました。
脳神経血管内治療専門医・指導医として血管内治療を主として担当しています。
武蔵野赤十字病院脳神経外科などで長年勤務し、血管内治療件数は3400件以上、そのうち特に脳動脈瘤は2400件以上を担当しました。
脳卒中には、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などがありますが、「初めて経験するような頭痛だったが、しばらくしたら収まったので様子をみた」、「急に片方の手足に力が入りにくくなったが、そのまま寝てしまった」とか、症状が悪化してから救急車で運ばれてくる患者さんが少なからずおっしゃる言葉です。時間がたってしまうと、血栓を溶かす薬も使えなくなります。出来るだけ早期にご相談ください。
血管内治療の代表的な治療について説明します。
- 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
脳動脈瘤(赤矢印)に細いカテーテル(管、マイクロカテーテル)を挿入して、瘤の中を白金性の細い糸(プラチナコイル)で詰めて治す治療法です。大型や入り口が広い動脈瘤では、ステントを併用して治療します。
- 頚動脈狭窄症に対するステント留置術
動脈硬化で出来たプラークで、頚動脈があごの近くで細くなり、脳梗塞の原因となることがあります。治療前は右頚動脈が頚部で細くなり(赤矢印)、プラークの一部が潰瘍(紫矢印)となっています。細い部分を風船カテーテルで広くし、ステントを挿入し、もう一度風船カテーテルで広くしました。これでプラークにできた潰瘍もステントでふさがれて、滑らかな血管になっています。
- 脳梗塞に対する血栓回収療法
心臓の不整脈(心房細動)がある方は、心臓で出来た血栓が脳の血管に詰まり(脳塞栓)重症の脳梗塞になることがあります。まずは抗血栓薬での予防が大事ですが、もし急に片方の手足のまひ(片麻痺)が起きたり、急にろれつが回らなくなったりしたとき、急いで病院に運んでもらう必要があります。まずは血栓を溶かすt-PA静脈注射による血栓溶解療法を行い、それでも血栓が解けない場合、カテーテルを使って、血栓回収療法を行います。5)は左中大脳動脈が血栓で詰まって(赤矢印)、右手足のまひと失語症が起こった時の脳血管の画像です。6)は血栓回収療法後で左中大脳動脈が再開通し、症状が急速に改善しました。
7)は脳底動脈が血栓で詰まり(赤矢印)、意識が悪くなった時の血管の画像です。8)は血栓回収療法後で、脳底動脈が再開通し、意識が急速に改善しました。
医師紹介
専門分野
- 脳神経外科
経歴
- 福島県立医科大学卒
専門医・認定医等
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医
- 日本医療安全学会認定高度医療安全推進者
- AHA、BLS、ACLS、ACLS-EPインストラクター
専門分野
- 脳神経外科
- 脳血管治療(特に脳動脈瘤や頸動脈狭窄症の血管内治療)
経歴
- 東京医科歯科大学卒
専門医・認定医等
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医
- 日本脳神経血管内治療学会専門医/指導医
- 日本脳卒中学会専門医/指導医
所属学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本脳神経血管内治療学会
- 日本脳卒中学会
- 日本脳卒中の外科学会
専門分野
- 脳神経外科
経歴
- 金沢大学医学部卒
専門医・認定医等
- 日本脳神経外科学会専門医
専門分野
- 脳神経外科一般
経歴
- 東京大学卒
専門医・認定医等
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医/代議員/評議員
- 日本頭痛学会専門医/指導医
- 日本神経内視鏡学会技術認定医
- 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
- 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医/指導医
- 日本脳神経外傷学会指導医
備考
- 国際医療福祉大学脳神経外科統括主任教授
- 国際医療福祉大学医学部教授
専門分野
- 三叉神経痛、片側顔面痙攣に対する手術、脳動脈瘤手術、脳腫瘍に対する手術、脊椎脊髄手術
経歴
- 島根医科大学卒
専門医・認定医等
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医
- 日本脳卒中の外科学会技術指導医
備考
- 国際医療福祉大学病院教授
専門分野
- 脳梗塞、脳出血、頸動脈狭窄、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、頚椎症、腰椎症
経歴
- 北海道大学卒
専門医・認定医等
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医・認定脳卒中専門医
- 日本脳神経血管内治療学会指導医
- ONYX実施医・パイプライン実施医所属学会
所属学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本脳卒中学会
- 神経放射線学会
- 日本脳神経血管内治療学会
- 日本脳卒中の外科学会
備考
- 成田富里徳洲会病院 脳神経外科部長
専門分野
- 脳神経外科一般、脳卒中、脳腫瘍、間脳下垂体腫瘍
経歴
- 東京大学卒
専門医・認定医等
- 日本脳神経外科学会専門医/指導医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本神経内視鏡学会認定技術認定医
備考
- 本郷脳神経外科院長