私が大和徳洲会病院で勤務するようになって19年になります。病院も4月から新しくなり、環境が大きく変わったことを実感しています。
当院で勤務する前は、東京都内の大きな病院で定年になるまで勤めてきたこともあり、これまでに外来、手術を合わせて本当にたくさんの患者さんを診てきました。親子2代に渡って診察をしている患者さんもいたりして、経験は豊富だと自負しております。

前立腺がんを早期に発見するために広く行われている検査に、PSAと呼ばれている検査があります。この検査結果で高い値を示した患者さんにはフォローをする必要があるので、以前に比べると泌尿器科にいらっしゃる患者さんは増えてきたと思います。
女性の患者さんが増えていることも傾向としてあります。女性の場合、膀胱炎の方を多くお見受けします。

診察の際、私は患者さんの話をよく聞いて、高圧的にならないように気を付けています。泌尿器科の受診をためらった後に来られる方も多いので、緊張を解きほぐし、うまく接するようにしていますが、お陰様で「先生はやさしいから」と言われることもあります。

恥ずかしがって泌尿器科を受診できなかった方の中には、ためらっていたために、がんの発見が遅れてしまったというケースもあります。さすがに血尿が出たら受診をしますが、酷くなるまで悩み続ける患者さんもいます。尿が出にくいとか、残尿感があるとか、排尿に関する違和感があれば、早めに当院へお越しください。検査をすれば原因が分かりますし、検査をしても異常がないこともたくさんあります。
不安を抱えているよりは、検査を受けて結果が分かれば安心できます。早めの受診に越したことはありませんので、恥ずかしがらずにご相談ください。